製品の効能

製品の効能

 マグロの刺身と牛肉をそれぞれ、「松会敷」「保鮮シート」「ラップ」の3種類の上に置き、時間が経過した時の変化と大腸菌や一般生菌数がどのくらい繁殖したかを示し、薄経木と松会敷の効能を以下に示します。

【単語の説明】

 

一般生菌数
食品の衛生学的品質を評価する衛生指標菌及び環境衛生上の汚染指標菌とされる。
大腸菌群
安全性の指標という意味をふまえた上で、環境衛生上の汚染指標菌又は、食品の品質を評価する衛生指標菌と考えられ、大腸菌群の有無をみて評価される。

マグロの刺身

  初発 3日後 5日後
松会敷
一般生菌数/1.3×104
 大腸菌群/1.8×102
  一般生菌数/2.1×104
 大腸菌群/5.3×103
【説明】色とびが1日後から進んでいます。3日後位から乾燥(表面)し始めました。
保鮮シート
一般生菌数/5.6×104
 大腸菌群/9.7×102
  一般生菌数/9.5×104
 大腸菌群/3.6×104
【説明】色とびというより変色(黒っぽく)した感じです。(1日後から…)
ラップ
一般生菌数/1.8×104
 大腸菌群/1.0×102
  一般生菌数/5.6×105
 大腸菌群/8.3×104
【説明】色とびは3日後位からでした。ただドリップが溜まってる状態です。
【結論】
松会敷   : 大腸菌群 初発 1.8×102(180/g) 5日後 5.3×103(5,300/g)
        5,120/g増加
保鮮シート : 大腸菌群 初発 9.7×102(970/g) 5日後 3.6×104(36,000/g)
        35,030/g増加
ラップ   : 大腸菌群 初発 1.0×102(100/g) 5日後 8.3×104(83,000/g)
        82,900/g増加
 上記の結果より、会敷き使用の保管が、腐敗度が少なく色とびも他と比べて変化に大差はなく優れていると思はれます。ドリップについては、保鮮シート保管がもれはありませんでした。

牛肉

  初発 3日後 5日後
薄経木
一般生菌数/5.5×105
 大腸菌群/8.0×10
  一般生菌数/1.9×107
 大腸菌群/1.1×103
【説明】変色が2日後位から始まってます。空気が触れてる部分が他の包装資材よりある分乾燥が入ってしまいました。
保鮮シート
一般生菌数/1.3×105
 大腸菌群/7.0×10
  一般生菌数/2.4×107
 大腸菌群/2.0×103
【説明】変色が1日後から始まりました。
ラップ
一般生菌数/4.7×105
 大腸菌群/3.0×10
  一般生菌数/6.8×106
 大腸菌群/4.5×102
【説明】変色は他の包装資材に比べると一番少ないが、ドリップが1日後から溜まってます。
【結論】
薄経木   : 大腸菌群 初発 8.0×10(80/g) 5日後 1.1×103(1,100/g)
        1,020/g増加
保鮮シート : 大腸菌群 初発 7.0×10(70/g) 5日後 2.1×103(2,100/g)
        2,030/g増加
ラップ   : 大腸菌群 初発 3.0×10(30/g) 5日後 4.5×102(450/g)
        4.200./g増加

 

 上記の結果より、菌数的にはラップ保管が腐敗度が少ない。しかしながらラップ保管だとドリップが溜まっている状態でした。
 また、保鮮シートより薄経木の方が菌数・色とびが優れていると思われます。